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Thu
22日〜看取りまで
22日
朝起きておはよう、って今日も言えた。
私の布団の枕元に朝からずっといる。ちょっと移動してもすぐに戻る。
ヨタヨタするようになったけど、かかとは下がってないのでまだ元気そう。
どこにその水分が?と思うけどおしっこをした。スゴイ。
お風呂場の水が流れるのをずーっと見てる。水を飲めなくなってから、あまりにも水を見る眼差しが切ない。
水を強制的に飲ませるかどうかは、ずっと悩んでいた。水を飲みたがっているから飲ませる?ストレスをかけて強制的に飲ませる?苦しみを長く引き伸ばすことになっても飲ませる?お水を飲みたそうにしているのに与えないのはヒドイ事?本当に水を欲しがっているの?飲むと辛いから飲まない?
飲ませる苦痛と飲ませない苦痛と天秤にかけても答えは出ない。うに丸の幸せに添うようにしたいのは山々なれど、うに丸は言葉を持たないから。決めるのは飼い主である私達しかいない。
私達はうに丸の嫌がる事はしない、と決めた。そして水を無理矢理飲ます事は嫌がる事なので、やらない。
ただ、それだけの事だ。
見ていて辛いのは人間側の都合で、うに丸本人はどう思っているのか分からない。
案外、お水飲めないなー、ぐらいの軽い気持ちなのかもしれない。
そんなのは考えても仕方ない事だ。
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23日
浅い眠りの中何度も夢を見た。
その中でうに丸から魂のカケラをもらう夢を見た。
私が亡くなったときにちゃんと会えるための目印。夢だけど。答え合わせは私が死んだあとに。
うに丸はおやつが大好きで、食べることができなくなっても、おやつの時間にはみんなと一緒に集まっていた。食べられないとわかっていてもうに丸の分のおやつも用意していた。でも数日前から、おやつを用意する音がしても来なくなった。
そういうふうに、水にも興味を示さなくなるかなって思っていたけど、ずっとお水の前で考え込むように黙って見ているから、少しでも水に口をつけられたらいいな、と思って。口を湿らせる事ができればいいな、と思ってマタタビを買ってきて混ぜてみた。匂いに反応して水面に顔を近づけるけれど、やっぱり飲めなかった。飲めないけど、興味を持ってお水をちょいちょい前脚で触る。飲めなくても楽しそうにしてくれたからいいや。
段差を登るときに少しふらつく。少しだけヨダレ、鼻水が出ているけれど好きなところに好きなように移動できているようだ。昼間は一日中お気に入りの窓辺にいた。撫でるとゴロゴロ喉を鳴らしてくれる。
瞬膜が出ている。視点もあまり動かない。油断してると目に力がなくなる。
でもまだまだ生きる気力はあるみたいだ。
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24日
水を飲まなくなってから6日目。生きているのが不思議で仕方ない。
うに丸の背中を何度も確認する。規則正しくゆっくり上下する背中をみて、安堵する。目を離したスキに眠るように逝ってしまいそう。
立ち上がるときにふらつくようになった。いつ倒れても不思議ではないぐらいフラフラだ。布団の枕元からほぼ動かない。
私もできる限りそばにいる。
私がいなくなるとヨロヨロしながら移動してくる。不安定に歩く姿が心配だけど、人間の手を借りるのは猫としての矜持が許さないだろうから、震えながら進める歩みを見ているだけにした。うに丸のエネルギーをあまり使わせないよう、私がうに丸のストーカーになる。常にうに丸と私が互いの気配を感じられる場所にに移動しながらうに丸を見守った。
ヨタヨタ歩きながらもトイレにも入る。どこから水分は出てくるんだろう。
お腹を触ると温かい。背中は骨だけしかない。
口をくちゃくちゃする。ずっと水分を取っていないから口の中も気持ち悪いのだろう。口臭なのか、匂いもするようになった。今まで嗅いだことのない良くない匂い。口の周りだけでもきれいにしてあげたくて、蒸しタオルでぬぐう。少し嫌がるけど思ったより抵抗しなかった。目やには膿のような大量の目ヤニがでた。固まっていて取り切れないところもある。取れるだけ取って、あとは軽く拭くだけにした。
目を閉じることなくじっとどこかを見ている。
弁慶のように動かない。
うに丸は、スフィンクスのようにして眠っているのだけど時々寝落ちする人みたいに頭がガクンと下がって、突っ伏してしまう。
あっ、と思って撫でると、ボク寝てませんよって感じで頭を上げる。そんなに頑張らなくていいのに。
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25日
朝起きるとトイレの前に粗相した跡があった。歩くのも立ち上がるのも必ずふらつく。見るからに弱々しい歩き方で、一歩ずつがとても短く、重い。それでも行きたいところに行く。倒れた時に支えられるように、動く時はすぐに手が出せる距離でついていく。
ふらつきながらも寝返りをうつ。
目ヤニを拭ってるやる。まぶたが重いのか大きく目を見開くことはなくなった。常に半眼で、瞬きをしない。もうずいぶんと目を閉じる姿を見ていないので、きっと死ぬまで目を開けたままなのだろう。お腹をかすかに上下させてゆっくりと呼吸をしている。
目を開けたまま眠っているようだ。眠れている間は撫でないようにした。名前も呼ばない。ただ見ていた。
匂い、これは死臭なのかな。うに丸から全体的に匂ってくる。
本当に死がそこまで迫ってくる。うに丸がいなくなってしまう、と実感として迫ってくる。うに丸がいなくなるのが辛くてたまらない。うに丸の前ではネガティブなことを言うのをやめよう、と思っていたのに、弱音ばかりが出てくる。
いつまで経っても覚悟なんてできない。
覚悟できたと思っても、錯覚してるだけかもしれない。そんぐらいぺらっぺらの覚悟。
オットが帰ってきた時に、ずっとこもっていた小屋からヨタヨタと出てきた。珍しくおかえりなさいの挨拶がしたかったみたいだ。
窓際の段差のあるお気に入りの場所から降りるときに段差でバランスを崩して、ふらりと倒れた。倒れたあとにすぐ立ち上がってヨロヨロしながらお気に入りの小屋の中に入っていく。
もう私がそばにいなくても、探しに来ることはなくなった。
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26日
朝起きるといつも枕元にいるうに丸が、いなかった。居間にあるお気に入りの小屋の中にいる。誰が声をかけても出てこない。
出入り口から見える黒い毛皮が、上下に震えるようにゆっくりと動くのを確認する。いつ呼吸が止まってもおかしくないぐらいゆっくり。中は暗闇なので、どんな様子なのか分からない。
無理に出すことはしない。うに丸はそこを選んだんだ。
5時間ぐらいして這うようにして出てきた。手脚は震えて、何度も倒れかける。もうほとんど動けないようだ。出てきてすぐにまた戻り、また出てきてトイレに向かった。おしっこを少しだけ出し、うんこをするかのように体勢を変え、踏ん張って、倒れた。トイレの中でしばらく動けずにいるので、抱きかかえてタオルの上に横たえた。しばらくしたら体力が回復したのか、また自力で立ち上がって移動しようとしたので、いつも入っていたカゴを持ってきてその中に乗せ、いつもいたお日さまが当たる場所まで運んだ。うに丸が本当のところ、どこに行きたかったのか、どうしたかったのか分からないけど、私がそうしたかったからそうした。
そのあと、また移動したそうだったので、段差のない安全な場所まで運んだ。小屋の中に入って休憩しては出てきて、別の場所に力なく横たわる。倒れるように寝返りを打つのでこのまま息が止まる?、と思っていたら、ムクリと起き出してフラッフラになりながらまた移動する。
このまま生き続けそうな錯覚に陥る。
私達の想像の斜め上を遥かに超えていくうに丸、スゴイ。

27日
おはよう、うに丸。昨日の夜から猫部屋にこもっているうに丸に声をかける。中に手を入れて撫でると、ヒンヤリとしていて体温が下がっている感じがする。
スースーと穏やかな寝息が聞こえてくるので、自分から出てこない限りは必要以上に構わないようにする。
この日はオットがテレワークの日で、うちにいた。動けないうに丸を見て、もうそろそろだね、って話をしていた。
突然しましまがマーライオンのように、高い場所から吐いて、あちこち移動しながら何回か吐いた。しまちゃんまで、いなくなるのはやめてよ、と言いながら後始末をしていたら、気がつくとうに丸が顔と手脚をもがくように動かしていた。無理矢理小屋から出す事に悩んだけど、狭い場所で何か処置が必要な事態になったら大変なので猫小屋から出して座布団の上に寝かせた。何度も立ち上がろうとしていたけど、後ろ脚は動かず、前脚にも力が入らず、その場から動くことができなくなっていた。息の仕方も早い呼吸に変わっていて、瞳孔も開き、眼が真っ黒になっている。肉球は冷たく手のひらで温めてもずっと冷たいままだった。
ああ、もうすぐなのか、と思って手や頭や身体を撫でていたら、目に光が戻ってきた。
何度か手脚をビクつかせて痙攣のような動きをしたけど、呼吸もまたゆっくり穏やかなものに戻っていた。
死にそうになりながら何度も戻ってくる気力はいったいどこから。
そのあと何度も立ち上がりたそうな仕草をするので、体勢を変えてあげる。抱きあげるとぺらぺらに薄い体はあちこちが固まっていて、骨もゴツゴツしていて、痛ましい。
それでも数時間、復活したかのように見えたうに丸はゆったりとした時間を過ごし、このまま明日まで生きてるかもね、と話していた。
ずーっと見ていた。撫でたり話しかけたり。あんまり構われるのはイヤかな、と思ったけど、触っていたかった。
ゆっくりした呼吸の中、また手足が少し大きめにビクビク動いた。そして、数秒痙攣をした、と思ったら、すぅ、と呼吸が止まった。お腹に手を当てても何の動きも感じられない。とても静かで、一度も声をあげなかった。苦しみを感じさせない見事な最期だった。オットを呼んで一緒にうに丸を撫でた。
呼吸が止まってからまぶたを閉じてあげようとしたら手脚を動かしたので、ビックリした。まだ生きてた!?って笑った。
でもそれだけ。

体が固くなる前に丸く形を整えてあげて、お気に入りのおやつと最後に遊んだオモチャを枕元に置いた。
その日のうちに火葬をした。
大きくてしっかりした立派な骨だった。

猫一匹いなくなっただけなのに、部屋が広く感じる。
まだそこかしこにうに丸の気配を感じて泣いてしまう。
大きな音を出すたび、起きた?とうに丸の様子を見ようとして、もういないんだ、と思い直す。猫小屋からノソノソと出てくるのではないかと、そこを見るのはクセになってしまっている。夜通し付けていたエアコンは、もうつけなくていいんだ、と気づく。
これから折りに触れ、泣いて暮らすのだろう。最愛の猫のいない生活に慣れるのは時間がかかるから。
でもうに丸がいなくても時間は止まらないし、世の中は普通に回っていく。
うに丸は優しいコだったから苦しそうな姿はほとんど見せなかった。
だから大丈夫。
幸せな思い出だけが残っている。
ありがとう、うに丸。
私がそっちに行くのはまだ時間がかかりそうだけど、待っていてね。

猫日常 | 19:04:58 | トラックバック(0) | コメント(6)
コメント
ウニ丸ちゃんがんばりましたね。いい子でしたね。たくさん愛されかわいがられて、愛情込めて丁寧に看取られて、最後まで本当に幸せな猫の一生だったと思います。
これから寂しくなりますね。魂のカケラ、きっと役に立つ日がくるはず。
2022-01-28 金 18:34:20 | URL | noir [編集]
お疲れ様でした
うに丸ちゃん、ソラマメさん、旦那さん、
お疲れ様でした。
本当ににゃんこって、我慢強いですよね。
初めてのにゃんこも、最後は眠る様に逝ってくれました。逝く直前最後の「にゃん…」今でも忘れません。
姿は無くなってしまいましたが、これからも良い意味で、思ってあげましょう。
2022-01-28 金 22:31:20 | URL | ネコマニア [編集]
noirさん
当時を思い返しながら写真を整理しました。泣き続けてフヌケになるかと思ったけど、意外と大丈夫なようです。うに丸が、ちゃんと心の準備をさせてくれていたように思います。最期まで優しいいい子でした。
うに丸のいない生活は、まだ違和感がありますが、夢でも魂のカケラを残していってくれた事が心の拠り所になってます。
コメントありがとうございました。
2022-01-29 土 13:57:53 | URL | ソラマメ [編集]
ネコマニアさん
コメントありがとうございます。
うに丸の死から二晩しかまだ経っていないのに、その時の記憶は霞がかったように不明瞭で、ずいぶんと前のような気がします。
苦しかったのか分かりませんが、うに丸は自分で逝く時を決めて旅立ったような気がするので、私達は自然にうに丸の死を受け入れられました。
まだうに丸のいない生活になれてませんが、普段の生活を取り戻しつつあります。
2022-01-29 土 14:25:49 | URL | ソラマメ [編集]
うちは2007年に保護した黒猫ぴあのと2016年に引き取った茶白のちぇろです。
ブログは自分の所を始めた2010頃から見させていただいていました。
最近はインスタで拝見してました。
我が家のぴあのは14歳、白髪が混じる歳になり、痩せたと思ったら食べた事を
忘れる感じで9歳下のちぇろと遊んでいます。
いつか来る日、自分たちが先に行かない様に、何かの時に精一杯の事ができる
様に一所懸命に
今回の経過、しっかり読ませていただきました。
引き取った時の覚悟は見送る日まで続ける事
「くるねこ」さんの所でも拝見していますが、見送るには自分たちが元気で
いなければならない事をしっかり刻んでおきます。
体も心もご自愛ください。
2022-01-30 日 19:56:12 | URL | ぴーす。 [編集]
ぴーす。さん
うに丸を後悔なく看取れたことは私にとって幸せなことでした。何も考えずにうに丸だけを見続けることができて。精神的に沈んでしまうときは、ブログに日記というかメモを残して客観的に状況を把握することでバランスを保っていたような気がします。書いてなければ、辛いことでも全部覚えておくんだ、という想いが強くてしんどかったと思います。書くことによって、メモを残したからもう忘れてもいいんだ、と辛いことは忘却の彼方へ。
ずいぶんと都合のいい頭ですが、おかげでこの一ヶ月は幸せな思い出として残っています。
ぴーすさんのちぇろ君とぴあの君と一緒に過ごす時間が長く幸せでありますよう、心から願います。
2022-01-31 月 09:27:04 | URL | ソラマメ [編集]
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