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Thu
いつか来るその時に備えて
うに丸が去年の夏ぐらいから頻繁に吐くようになった。吐いた後はケロリとしてご飯を食べていたし、それ以外に気になるところはなかったから歳を取ったからなのかなって話をしていたけれど、一週間に一度だったのが、2,3日に一度、10月になると毎日吐くような事もあり、ちょっと頻度がおかしいぞ、と病院に連れて行った。
引っ越してからかかりつけの獣医さんもいなかったので、口コミで評判の良さそうな病院に連れて行く。
血液の検査結果はどこも異常なし
全くの健康体で、太鼓判を押されるほどだった。
少し様子を見よう、となったけれども収まる気配はなく、ほどなくして別の病院に連れて行った。
そこの病院は先生の感じもよく、まるの腎臓の薬も比較的安く購入できたため、この先ここをかかりつけの病院としよう、と決めた。
余談だが、今まで通っていた北浦和の動物病院はラプロスが一粒100円と格安だった。もう引退して病院を畳んでしまったけど、まだやっていたらそこに駆け込んでいただろう。
そして、そこの病院でも血液検査をしたけれど、やはり結果は満点の健康優良児だった。
フードを変えてみましょう、と消化に優しいフードを何種類か提案してくれた。
うに丸が好んで食べたロイカナの消化器サポートを継続して食べさせることにした
フードを変えても吐き戻しは続いた。
12月、もう少し詳しく調べてみるため、血液検査にくわえて特殊血液検査、エコー、レントゲンを撮った。
どれもこれも正常値で、なぜこんなに吐くのか分からなかった。
もう少し詳しく調べるならCTかMRIになるけど、この病院ではできないので大きな病院での検査になること、金額も跳ね上がるということから、その日は軽い吐き気止めをもらって帰宅。
その吐き気止めは全然効かなくてゴポンゴポンという音と共にうに丸が苦しそうにしている日々が過ぎていった。嘔吐はほぼ一日に一回のペースだった。
年末年始はうに丸の調子が悪いため帰省するのをやめた。
その頃からご飯もあまり食べなくなっていた。もともと食べるのが下手くそな子だったので、使っている皿が食べずらいのだろうか、ともっと食べやすそうな食事皿を探しては購入してみたり、歳を取ると酵素が足りなくなるという記事をみて、サプリやフード、様々なものを購入した。結局のところ、皿でもフードでもなかったのだけど、その時はとにかく何でもいいから食べてほしくて毎日何かしら買っていた。
最終的には、大好きなおやつをふりかけてあげるとすこしは食べるのでおやつをふりかけながらあげる方法に落ち着いた。
年明けて1月5日。
右前足の麻痺が出た。
オットが仕事に行ってすぐ、うに丸がいつも乗らないテーブルに乗ってきた。どうしたのかと思ってみていると右前足をかばって歩いている。右前足の手の向きがおかしい。肉球が横を向いてしまっている。大げさに言えば手の甲を地面につけて歩いている状態だった。痛がる様子はなかったものの、ただごとではない、と思った。
あわてて病院に電話をしてそのまま車で向かった。
血栓の可能性があるとのことで血栓を溶かす薬やビタミン剤、吐き気止めを処方。点滴をするので半日お預かりします、と。
そしてもう一度レントゲン、エコー、血液検査に加え、血栓だったら出てくる数値、FIPの検査をした。外部での検査になるので、結果は次の日以降とのこと。
家では薬を飲ませるのとマッサージをしてくださいと。
半日の検査入院を経て、家に戻ると、甘えてくるうに丸の右前足を延ばしたり畳み込んだりぐるぐる回して、根元をやさしくほぐして、マッサージをした。薬が効いたのかマッサージのおかげか、夜になると時々麻痺がでるものの、しっかりと立てるようになってホッとした。猫、麻痺で検索すると、あまり良い予後しか出て来なかったので、復活したうに丸はスゴイ、とほめそやした。
今回処方された別の吐き気止めの薬はうに丸に効いたようで、これ以降吐くことはなくなる。
ただ、これを機に、ご飯は食べなくなった。

1月6日
病院が休みだった。何も食べないうに丸に人間がこれはどうか、あれはどうか、とあらゆるものを提供するも、匂いはかいで食べたそうにするのだけど、食べられず顔を背けてしまう。かろうじて水は飲むのだけど、フードは一切口にせず、布団にもぐりこんで一日中引きこもっていた。
大好きなおやつもダメだった。

1月7日
病院に電話し、一日何も食べないことを伝え、また連れて行く。病院に連れて行くたび、うに丸は元気な声を張り上げて抗議の声を上げ続ける。声にはハリがあり、まだまだ元気な事がわかる。
右前足の原因が血栓かどうかの検査は陰性だった。
FIPの結果も陰性。
麻痺の原因が血栓ではないとすると神経系が原因かもしれないと。
ひとまず栄養補給として輸液、ビタミンなどを背中の栄養タンクに入れてもらう。
食欲増進剤の薬を飲ませてもらい様子を見ることにする。
ご飯を食べられるようになれば吐き気ドメと食欲増進剤の薬でダマシダマシ付き合っていきましょう。
もし食欲が戻らないようであれば、これ以上の原因追求はCTやMRIになります。レントゲンやエコーでは映らない病変も見つけられます。もしくは血栓のこともあるので動物の神経科という専門の科があるので、そちらで原因追求するのもいいかもです、と。
そして、前回レントゲンの検査をした時に、気づかなかったけど骨に隠れてうっすらと影があるような、と肺の部分を指示した。こういった部分もCTであればはっきり分かります。腫瘍があるのかないのか。

帰ってきてウロウロしていた姿をみていると、右前足の麻痺がまた出ていた。
かすかに手の甲を地に着けて歩いていた。
あわてて病院に電話をする。麻痺が出たり出なかったりするのは、やはり異常なのでCTを予約しましょう、と。
最短で予約を入れてもらう。
ウニマルは布団に潜り込んで出てこない。
時々姿勢を変えるときに痛みか何かで声を上げる。
何度も声を上げた。
今まではめったに鳴かない子だった。甘えるときやご飯の催促のときに鳴くぐらいだったのに、今は少し体勢を変えるだけでなぁーん、と助けを求めるように声を上げる。
日付をまたぐ頃、声を出す回数が減りトイレでおしっこをした。
歩いている姿はフラフラしていた。
トイレがすんだらすぐに布団へ引きこもった。
この日は、おやつを3カリだけ食べた。

1月8日
9日の9時にCTの予約が取れた、と連絡をもらう。
今までの経過報告書を持っていくために、一度病院に行く。
CTを受けるため、白血病と猫エイズの検査が必要なので、その検査をし、ご飯を食べていないので、輸液をしてもらう。
昨日、輸液を受けたあと、ずっと鳴いていたことを伝えると、少し背中の後ろの方に栄養タンクをつくってくれた。前脚の方に輸液が落ちてきて気持ちが悪かったのかもしれないね。お腹の方に落ちれば違和感は少ないから、と。

1月9日
朝からやっぱり抗議の声をあげるうに丸を連れて、1時間ほどかけてCTを撮ってもらえる総合病院に連れて行く。
人間の総合病院と同じような立派な施設の病院で、事務的な対応になるのかな、と思ったら、うに丸を預かりにきてくれた女性がこちらの気持ちに寄りそうよう優しく言葉をかけてくれたので、ちゃんとうに丸を大切に扱ってくれるだろう、と安心した。
担当してくれたのは優しい雰囲気の女性獣医師だった。
今までの症状を一通り伝える。全身麻酔をすることの危険性や、注意事項を確認して署名し、すべてお任せする。
検査が終了してお迎えできるのは4時間後だった。
病院の外に出て諸用事を足して時間をつぶした。待ち時間は鉄球を飲んだみたいに体の真ん中がへこんだ思いがしていた。
迎えの時間になって病院に向かうと、たくさんの患畜さんに溢れていて、みんな大変な想いをしてここに来ているんだなぁ、と感慨深くなった。コロナ対策で、入場制限がかかっていて、着いてから30分ほど待たされて検査結果の説明を受けることになった。
CTの画像の見方の説明をしてくれてから、病変の箇所の説明へ。
丁寧に説明してくれていたけど、はい、とか、なるほど、とか言ってたけど、あんまりよく分からなかった。
分からなかったけど、肺に腫瘍がある事。
それは一か所だけでなくあちこちにあり、リンパ節にも癒着しているものがあるということ。血栓もあること。
分からないけど分かった。
治療法について言及しないので、手術は無理ということですか?と聞いたら、はい、と。
手術をするかしないか、という選択肢はなかった。数分前まで手術代はいくらかかるのかな、と考えていたことすら心配する必要がなくなった。
こらえきれずに涙がこぼれた。
オットも泣いてた。
獣医師さんも申し訳なさそうにしていた。
ただの炎症です、と伝えられれば良かったんですが、と。
泣きそうになっていたけど泣きたくても泣けない立場にあって、大変な仕事だな、と思った。
病名を付けるなら、原発性肺腫瘍と言ったような気がする。調べたら猫では稀な病気らしい。
治らないの病気なら仕方がない。
覚悟をするしかないのだ。
獣医師さんにお礼を言い、かかりつけ医に渡すための検査結果を手に家に帰った。
うに丸の嫌いな病院通いは、もうしないことにした。
効いている吐き気止めの薬だけ続けて、それ以外は、自然に。
肺がんを調べると最期は呼吸困難でとても苦しんで死ぬため安楽死も勧められるそうだ。
うに丸の場合、幽門部あたりにも腫瘍があり、そこが圧迫されていることにより食欲不振があるらしかった。
そして、呼吸が苦しそうな気配もないので、肺がんとしてはまだ末期ではないのかもしれない。
末期の前に食欲不振が出たのだとすると、苦しまないでいけるのかもしれない。
ご飯を食べられないことにより、体力がなくなり、穏やかな最期を迎えられるのかもしれない。
希望ではあるけど、そう思って日々を過ごしている。

今、うに丸はご飯は食べず、水は少しだけ飲めている。
一日の大半は引きこもって寝ているけど、時々おしっこをして部屋の見回りをして、外の景色を見ている。
ぼんやりしていることも多く、辛いのかな、っていう時もあるけど、理想的な最期に向かっていける準備をしているような気がする。

猫日常 | 12:50:52 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
ご心労お察しします。

なんてコメントしてよいのやら…
2022-01-13 木 18:54:03 | URL | ネコマニア [編集]
Re: ネコマニアさん
何かにつけ涙は出てきますが、お別れできる時間を与えてもらった事に感謝しながら過ごしています。人間もうに丸も落ち着いて穏やかに過ごせているのでまだ大丈夫です。
寄り添おうとしてくれるそのお気持ちが嬉しいです。ありがとうございます。
2022-01-14 金 07:00:23 | URL | ソラマメ [編集]
読んでて涙がでます。うに丸ちゃん、本当にがんばってますね。どうか穏やかな日々が過ごせますように。
2022-01-17 月 21:07:40 | URL | noir [編集]
noirさん
ありがたい事に、とても穏やかに過ごせています。数日前にお水を飲めなくなって、もうそろそろかなって言っていたのですが、トイレの水(手を洗う三角の狭い場所)限定で飲むようになり、しかもアクロバティックな飲み方で、仰天しています。なんか命って色々スゴいですね。
日々、仙人のような佇まいになっていくうに丸に人生の師として尊敬の眼差しを送っています。
2022-01-18 火 10:11:51 | URL | ソラマメ [編集]
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めったに怒らない。ストーカー気質。
誕生日2008年8月24日
享年13歳5ヶ月

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2012年5月2日保護。
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